予防の注射薬が発売されました
RSウイルスの予防注射が発売されました。本邦では2種類のワクチンがあります。
製品名 | アッレクスビー筋注用 | アブリスボ筋注 |
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適応 | 60歳以上の方 | ①60歳以上の方 ②妊娠24-36週の妊婦 |
投与方法 | 筋肉注射 | 筋肉注射 |
値段 | 26,000円(税込) | 30,000円(税込) |
作用機序・特徴 | 1価ワクチン+アジュバント | 2価ワクチン |
当院は、内科の医院になりますので、妊婦さんのRSワクチン接種は行っておりません。かかりつけの産科にお問い合わせください。
2つのワクチンの違いは、1価ワクチン(+アジュバント) か2価ワクチンになり、他は大きな違いはないようです。 RSウイルスは、A型とB型があり、交互に流行することがわかっています。
それだけ聞くと2価ワクチンの方が良いように感じられますが、1価ワクチンであるアレックスビーは免疫反応を高めるアジュバントという物質が入っており、この差が臨床的にどのような違いがでてくるのかは、今後の報告が待たれているとこです。
ワクチン接種をご希望の方は、必ず事前にお電話(04-7143-2200)にてご予約をお願いいたします
RSウイルスとは
RSウイルスは、お子様をもつご両親はお聞きしたことがあるかもしれませんが、呼吸器症状を引き起こすウイルスで、インフルエンザウイルスや、コロナウイルスと同様に、風邪の症状を起こします。
ほとんどの方が2歳までに感染しますが、乳幼児、高齢者、基礎疾患をお持ちの方は重症化リスクが高いことがわかっています。
治療は、対症療法のみであり、特効薬は存在しません。高齢者の肺炎による死亡原因の上位と考えられているウイルスです。