虚血性心疾患とは?どんな症状がでる病気?
虚血性心疾患とは、心臓に栄養を供給している血管(冠動脈)が狭くなってしまったり、詰まってしまう病気です。
原因としては、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの生活習慣病によって、血管が硬くなってしまうこと(動脈硬化)が主な原因となります。
心臓を動かすために必要な血液が流れなくなると、胸の痛みの他に、放散痛といって、左肩や顎、歯、背中にも痛みが出る事があります。
虚血性心疾患の予防方法
動脈硬化を予防する事が、虚血性心疾患の予防になります。
血圧管理、血糖管理、コレステロール管理などが大事になってきますが、これは医療者が行う薬物療法での管理と、患者様に行っていただく予防があります。
患者様に行っていただく予防としては、肥満・体重管理、禁煙(タバコの種類や量に関係なく喫煙は血管病変のリスクを上昇させます)、食事療法(飽和脂肪酸を控えて、バランスの取れた食事を心がけましょう)、運動療法(適度な運動は血液循環を改善させて虚血性心疾患のリスクを低減してくれます)などがあります。
虚血性心疾患の治療法
お薬を使用した治療法の他に、カテーテル治療によって治す方法、手術療法(冠動脈バイパス術)があります。
カテーテル治療は、手首もしくは足の付け根から管を入れて、狭くなった心臓の血管を広げる治療法になります。
カテーテル治療も冠動脈バイパス手術も入院が必要になります。
虚血性心疾患と心不全の関係は?
虚血性心疾患になって、心臓に栄養がいかなくなると、心臓の筋肉がやせ細っていき、収縮する力が弱まりますので、心臓が動きづらくなる状態、すなわち心不全となります。心不全になりますと、日常生活での強い息切れを感じたり、体中がむくんでしまって、入退院を繰り返してしまうこともあります。
もし、ご自身に気になる症状がある場合は、迷わず病院を受診してください。